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原因
接触アレルギー(接触皮膚炎、接触性皮膚炎)は、特定の物質に触れることで引き起こされます。いわゆる「かぶれ」のことで、基本的には物質が触れた部分に症状があらわれるのが特徴です。
原因となる物質は多岐にわたり、人によって大きく異なります。症状が長く続いている場合だと、原因の特定が難しいこともあります。
原因となる物質
植物…ウルシ、ブタクサ、イチョウ、ドクダミなど
野菜…しそ、里芋、セロリなど
果物…パイナップル、桃、柑橘類など
日用品…ゴム製品、洗剤、シャンプー、下着など
金属…ニッケル、マンガン、コバルト、クロムなど
そのほか、化粧品や医薬品、光(紫外線)などが原因となることもあります。
症状
物質に触れた部位にかゆみが出たり、赤く腫れたり、痛みが生じたりします。水ぶくれや湿疹、皮膚の乾燥が起こることもあります。
場合によってはかゆみより痛みを感じることや(刺激性接触皮膚炎)、触れてから時間が経って発症することもあります。症状が収まったあとも患部に色素沈着が残ることもあるので、症状が出たらきちんと治療するようにしましょう。
治療・予防方法
原因となる物質を特定し、生活の中でそれに触れないようにすることが基本です。どうしても触れなければならないときは、手袋を着ける、薬を使用するなどで対策が可能です。
なお症状が軽症であればすぐに収まることもありますが、1週間近く経っても一向に改善しないこともあります。違和感が出たら、すぐにご相談ください。
薬物療法
塗り薬、あるいは内服薬で症状を抑えます。患部に塗り薬(ステロイド外用薬)などを塗って症状を和らげるほか、かゆみが強い場合は内服薬(抗ヒスタミン薬など)を使います。
肌を清潔に保つ
肌が荒れて免疫機能が低下すると、症状が悪化することがあります。毎日の入浴や保湿を心掛けて、肌を清潔かつ健康に保つようにしましょう。
なおかゆみがあるときは患部を掻いてはいけません。かゆみとその範囲が広がり、余計に症状が悪化してしまいます。
自分の肌にあった素材選び
普段から肌にあたるもの(衣類やアクセサリー、化粧品など)は、あらかじめ素材や成分に注意し、自分にあったものを使うようにしましょう。